青白く燃え上がる炎は美しい
と、思う。
炎っていうとどうしても赤色のイメージがあるけれども!
わたしは努力を表に出さない人が好きです。
どう考えても裏で血反吐吐くような努力をしているのに、そんなものとは無縁かのように澄ました顔で舞台に立つ人が好きです。
12月3日の炎の体育会TV。わたしの中では古謝くんの株が跳ね上がっただけの回でした。
関東の子達と走れて良かったと言った彼を見て思った、なんてうつくしいひとだろう、って。
だってレギュラーをかけて走って、勝てたかもしれなかった勝負で負けて、悔しくない筈がないじゃない。それでもちゃんとしたコメントをして、更には勝者である関東を褒める(格上に見る)ような発言まで。多少あっさりし過ぎな感じはしたけれど、少なくともあの場であの言葉を言うことは間違っていないと思うのです。
大好きな少年漫画*1のセリフを借りれば「頭はクールに心はホットに」です。なんて美しい。
冒頭の話ね、琳寧がそうです。今回怒られたけどさ。
合宿の回で舜映があれだけ努力家だってクローズアップされて、長妻には勝ったけど琳寧には勝てなかったとき、じゃあ琳寧はどれだけ練習してるんだって思ったのはわたしだけじゃないと思うんですよ。
他の子が吐いたり倒れたり負けたり熱い想いを出したりしてる中、そういうところを映さないで割となんでもないように絶対的エースとして君臨してる。なんて美しいんだ。
熱い想いを持っていないはずはないのにそれを秘めている、ってすごく美しいことだと思うんです*2。わたしは努力なんて人に見せるもんじゃない論者なので余計にそう思うのかもしれない。
ここまで陸上部の話ばかりになってしまったけれど何もスポーツに限った話じゃなくって、なんなら普段の歌って踊ってる彼らにも同じこと思ってる。
なんでもかんでもサクッとこなす(ように見える)HiHiJetやMr.KINGが大好きだし、とにかく完成された芸術を見せてくれるTravisJapanが大好きだし、重力がどこかに行ったみたいなアクロバットをくるくるとやってみせるSnowmanが大好きです。
熱血!って感じよりはちょっとクールなくらいがいい。頑張りは見せてくれるものから伝わるから、アピールされない方がより響く。
たしかに熱く赤く燃え盛る炎は綺麗で、見る人の心を動かし感動させると思います。スポーツってこっちよね。
けれども青白く燃え上がる炎は美しい。想いと努力を閉じ込めたそれには言いようのない魅力がある。
アイドルの持つ魅力ってどっちかっていうとこっちじゃないかな。わたしはそんな炎を見ていたいです。
―炎は温度が高いほど青色に近づくんだってさ。