トロキアの爪痕

好きなものを好きと言いたいだけ

『Vanilla』がヤバい

頭の悪そうなタイトルに違わず頭の悪い記事です。

 

先日のTravisJapan Concert 2019 ~ぷれぜんと~で松田元太くんからのプレゼントとして披露された『Vanilla』ですが、ヤバくないですか? ヤバいよな?(語彙力)

TravisJapanの『Vanilla』に狂わされたオタクの支離滅裂な文章です。曖昧な記憶と思い出補正のもと3年前(9人時代)の話に触れますので地雷のある方はご注意くださいまし。

 

 

長い間二次元の沼に住んでいた私がジャニオタに出戻ったのが2015年の秋、TravisJapanにハマったのは2016年の初夏のことです。9人体制での最後の公演となった2016年夏のEXシアターが、私にとっては最初の現場でした。懐かしい。右も左も分からないまま1人で突入して、出会ってしまったわけですよ。

『Vanilla』に。

これ以降、私の中で『Vanilla』は9人の曲として強く印象付けられることになりました。ぶっちゃけもうほとんど覚えてないんですよ。9人時代の真面目一辺倒・職人気質な(新規からはそう見えていた)(現体制でも割とそうですけど)トラジャが歌う『Vanilla』は、禁欲的な色気と言いますか、名門学校生徒会モノの大人向け乙女ゲームみたいな雰囲気だったと記憶しています。イギリスの全寮制男子校のあれそれ的な。伝わってます? 伝わってない気がする。

 

それからしばらくして本家の『Vanilla』を少クラで見る機会が何度かあって、改めて歌詞を見て「なんだこのヤベェ曲は」と。独断で選ぶベストオブヤバい歌詞は「淫らなKissで解けなくなるまで抱き合いたい」です。2016年当時高校を出たばかりの18歳だった自担がこの歌詞を歌っていたと考えると……フフッ……

個人的にA.B.C-Zの三大ヤベェ曲は『Secret Lover』『Lily-White』『Vanilla』だと思っていて。砂のグラスも迷った。私はこういうしっとりした暗めのエロ寄りラブソングが好きなんですよ。リリホワの「白い百合のような無垢を汚したくて」とかヤバくないですか、いや待って、今気づいてしまったけどリリホワとバニラちょっと繋がってる……? そんなまさかな!!!! 幻覚幻覚!!!!

追記:調べたら『Lily-White』と『Vanilla』は作詞作曲が同じ方らしく、ワンチャン繋がってる説あるなと思いました

 

何の話だっけ。そう、私は『Vanilla』という曲自体が好きなんですね。見ていた時間はごく短いながらも大好きだった9人と、その9人が見せてくれた大好きな曲。気づけば『Vanilla』のことを考えるだけで発狂するオタクと化していた。ここ最近は意図的に触れないようにしていたほど。

 

そんな折に横浜アリーナであのイントロを聞いた時の衝撃といったら!

「なんでそういうことするの……好き……ありがとう……」ってなった。映像と融合。映し出されるシルエット。淡いピンク。意識が朦朧としていてあんまり覚えてないんですけどヤバいことだけは分かる。

「♪ボタン外して闇の中で」のあたりがしーくんだったような気がするのと「♪僕を自由に使って」のしめちゃんの色っぽさでしめしず!!となって死(一回目)。「♪淫らなKissで解けなくなるまで」で両手の指を絡めるのえるさんの色気で死(二回目)。ちゃかちゃんってこういう曲の時の憂い顔がすごく素敵ですよね。なんか断片的な記憶すら幻覚のような気がしてきた。つらい

 

何よりも落ちサビですよ。筋金入りのシンメ厨である私は未だに亡霊で、彼の面影から逃れられてないんですけど。いや恐らく一生引きずるんだと思うんですけど。あの夏に聞いた「Vanilla 甘い夜だから 悪い君が欲しいよ」のワンフレーズにずっと囚われてきた。苦しげでもどこか甘い、揺れる声と低い囁きに。

あの夏を絶対に忘れたくなかった。でも、いつまでも縋っていたくはなかった。

今回のあれは確かに“今のトラジャによる『Vanilla』”だったし、それを象徴するのが松田元太の「悪い君が欲しいよ」だった。高らかに切なく歌い上げた声が、あの夏とはあんまり正反対で。ずるいよなぁ、あの声。無条件でひれ伏すしかないでしょ。

 

本人たちにはこんな意図なかったと思うんだ、『Vanilla』はエモい、それだけで選んだんだろう。きっと。それをこんな受け取り方してごめんなという気持ちです。深読みオタク気持ち悪いよな。分かるよ。私も自分が気持ち悪いんだ。でも松田元太の『Vanilla』に救われたのは確かだった。完全に上書きしてしまうことなく、思い出を丁寧に包んで宝箱に仕舞うことができたような。

私は亡霊です。かのシンメの、ひいては9人だった彼らの。今の7人が大好きな気持ちと過去の亡霊とを同居させながらオタクをやっている。多かれ少なかれ皆さんそうでしょうけど。これを書いていて、自分が思っていた以上に亡霊だったんだなって気づきました。

 

最高のプレゼントをありがとう。これでまたひとつ、前を向けました。

 

 

総括:松田元太はすごい

 

 

『Vanilla』を聞いたオタクの情緒がヤバい ー完ー